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文字っぽいの。

文字を書いています。写真も混ざります。

ちゃらん亭ポエム

角煮丼セット(味噌ラーメン)@ちゃらん亭 - YouTube

長野にちゃらん亭という最高の中華料理屋があった。そう、あったのだ。今はもうない。

長野で学生をしていた時は、毎月1回はちゃらん亭に通っていた。寮から自転車で40分程坂道を行くとつくところにあって、冬場に雪が積もると転びそうになって大変だった。

土建系のおっちゃんが昼間からビール飲む感じの雑なお店なのだが、それがとても良かった。接客とかサービスとかそういうんじゃなくて、ただただうまい飯を腹いっぱい食って、そして帰る。どんなにレポートやテスト勉強で疲れていても、嫌なことが合って落ち込んでいても、ここでご飯を食べればとにかく元気が出た。店長が(皆にはオイチャンと呼ばれていた)がとても元気な人で、注文が通った時に「はーい!しょ〜うしょ〜うお待ちくださ〜い!!」と厨房から聞こえてくると、なぜだか元気が出た。

特に、大学編入に向けて勉強をしていた時は、試験勉強とレポートとテストと卒業研究の4重苦にとても参っていたので、ここでご飯を食べることが唯一の楽しみだった。どんなに疲弊していても、ちゃらん亭に行けば元気が出た。

京都の大学に編入した後は、盆暮れに実家に帰る度に訪れた。車で高速を飛ばして片道2時間半の道のりも、ちゃらん亭に行くと思えば楽しいものだった。京都から長野までの遠い道のりや、帰省のめんどくささも、ちゃらん亭に行けると思えばとても楽しい道のりだった。特に年末年始はちゃらん亭に行くことで、1年間分のエネルギー補給をしていた気がする。

しかし、2014年3月。店長が急逝し、店は閉店した。もう二度とあのレバニラ定食や麻婆定食、角煮丼を食べることはできないし、店長の元気な声を聞くことが出来ない。

京都でも、いくつか美味しい店を見つけた。長野に比べて、京都には様々な種類の美味しい食事を楽しめる店がたくさんある。ただ、ちゃらん亭はもうどこにもない。