文字っぽいの。

文字を書いています。写真も混ざります。

#iOSDC Japan 2018 で『複数のライブ映像を同期再生するのが大変だったので知見をお伝えします』というお話をします。

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今年もiOSDC Japanの季節がやってきましたね!ありがたいことに15分トークが採択されたので、登壇します!

プロポーザルには、

ライブ配信サービスが流行っている中、WWDC2017で EXT-X-PROGRAM-DATE-TIME タグのサポートが発表されました。これにより、複数のAVPlayerに表示されるライブ映像を同期することが可能になりました。

このトークでは、

・複数のライブ映像をズレなく同期再生するノウハウ

・ハマりどころ

・設計のコツ

を実際にプロダクション環境で運用した経験をもとにお話します。

https://fortee.jp/iosdc-japan-2018/proposal/ea691c74-27ed-45ca-9961-287004c2a2e0

と書きました。内容はほぼこの通りですが、完成した資料の目次としては

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となりました。

このトークは将来「複数のライブ映像の同期再生を実装するだれか」が困った際に、手助けになることを目指してデザインしました。また、同期再生をする予定がない方でも、動画の再生やAVPlayerに興味がある方にも楽しめる内容になっているかと思います。

登壇は、

  • 日時:2018年08月31日(金) 10時50分〜
  • 会場:Track C

となっています。朝イチかつ1発目という非常に緊張する枠ですが、やっていきます。動画再生が得意・興味がある皆さんはぜひ聞きに来てください!そしていろいろお話しましょう!

iOSDC 楽しむぞ〜〜〜。

Swift 4.1 で多重配列を Flatten する。

環境

  • Swift version 4.1.2
  • Xcode 9.4.1

背景

※この記事は Sequence.flatMap を使って多重配列をFlattenしていた人向けの記事です。

Swift4.1になってから Sequence.flatMap がDeprecatedになり、かわりに mapcompactMap を使うようになりました。これらの使い方や導入経緯はこちらが詳しいです。

qiita.com

さて、 .flatMap { $0 } を使ってFlattenをしていた人からすると、多重配列をFlattenする方法がなくなってしまいました。

解決策

joined() を使えば良いです。

let multiDimensionalArray: [[Int]] = [[1, 2, 3], [4, 5], [6, 7, 8, 9]]
let joinedArray = Array(multiDimensionalArray.joined())
print(joinedArray) // => [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]

よかったですね。

備考

Swift3で flatten()joined() になっていたらしい。知らんかった。

github.com

ErgoDox EZに馴染めなかった男の末路

ErgoDox EZ買ってウキウキしてたんですよ。

ergodox-ez.com

でも完全に馴染めずに埃をかぶり、前から使っていたHHKB Pro2を使い続けることになりました。馴染めなかった理由としては、

  • そんなに手がでかくないから完全に死ぬキーが生まれる
  • 仕事で使いたいのに使ったらまともにキータイプできないから進捗が死ぬし、使わなかったら慣れないから使わなくなるジレンマ
  • キーマップ設定するのがめんどい
  • キーマップ設定するのがめんどい
  • キーマップ設定するのがめんどい

というわけでこうなりました。

同じもの2個買えばええんや!キーマップは普通だし、分離式をやめたくなっても1個ずつで使えるしで最強!コスパもErgoDoxよりちょっと高いだけ!勝ったな!

Swiftでクソコードを認める文法をつくった

はじめに

ジョークです

文脈

これのF#実装が出てきた

せっかくなのでSwiftで書いてみた。

実行環境

  • Xcode9.4.1
  • Swift 4.1.2

実装

import Foundation

@available(iOS, deprecated: 1, message: "[KUSO] これはクソコードです")
func kuso(_ block: () -> Void) {
    block()
}

使うときは

kuso {
    // ここにクソコードを書く
}

こうやって書きます。

実行結果

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ちゃんと警告がでて便利ですね。

余談

Warningを出したいと思って色々調べてたんだけど、Swift4.2から

#warning("this is incomplete")

と書けば警告を出してくれることがわかった。

ただ、この方法だと #warning を書いた場所に警告が出てしまって kuso {} を利用している場所では警告が出せない。なのでDeprecated警告をだす文法を利用して表示しました。

まとめ

明日から業務で使えない情報でした。

参考文献

qiita.com

CocoaPodsで入れたライブラリのWarningを消す方法

困りポイント

CocoaPodsを利用してライブラリの管理をしている人は多いと思いますが、ビルド時にLibraryのWarningも大量にでて困ることがあると思います。こんな感じで

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これでは、自分の開発しているアプリのWarningが埋もれてしまいますね。

解決方法

inhibit_all_warnings! を指定してあげれば良いです。公式のドキュメントはこちら

guides.cocoapods.org

実際に指定しているPodfileはこんな感じです。

# Uncomment the next line to define a global platform for your project
# platform :ios, '9.0'

target 'sample-app' do
  use_frameworks!
  inhibit_all_warnings! # <= この指定を追加する
  
  pod 'DTCoreText'

  target 'sample-appUITests' do
    inherit! :search_paths
    # Pods for testing
  end

end

inhibit_all_warnings! を追加した後に

$ pod install

をしたあとでXcodeでビルドを実行してみると

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すごい!なにも表示されなくて、まるでビルドしていないかのようです。実際に開発していれば、ここにはSwiftLintやコンパイラが吐いてくれるWarningが表示されるので便利です。

iOS 12でOpenGL ESがDeprecatedになったので、Metalを使うにはiOSいくつ以降をサポートすれば良いのか調べた。

結論

  • iOS 11以降のサポートにすればよい
  • iPhone 5, iPhone 5c, iPad(4th) がMetal非対応だがiOS 10がインストール可能になっている
  • Apple公式的には最新2つのメジャーバージョンのサポートを推奨している
  • iOS 12が落ち着いたらiOS 10のサポート終了を準備しながらMetalの実装をすると良さそう
  • もしくはiOS 10をサポートしつつ、特定デバイスでは「ごのデバイスではこのアプリはご利用いただけません」的な表示をする手もある

各デバイス便利表

iPhone

バイス 発売年 Metal 解像度 @Nx iOS 8 iOS 9 iOS 10 iOS 11 iOS 12
iPhone 4S 2011 × 640 x 960 @2x × × ×
iPhone 5 2012 × 640 x 1136 @2x × ×
iPhone 5c 2013 × 640 x 1136 @2x × ×
iPhone 5s 2013 640 x 1136 @2x
iPhone 6 2014 750 x 1334 @2x
iPhone 6 Plus 2014 1242 x 2208 @3x
iPhone 6s 2015 750 x 1334 @2x -
iPhone 6s Plus 2015 1242 x 2208 @3x -
iPhone SE 2016 640 x 1136 @2x -
iPhone 7 2016 750 x 1334 @2x - -
iPhone 7 Plus 2016 1242 x 2208 @3x - -
iPhone 8 2017 750 x 1334 @2x - - -
iPhone 8 Plus 2017 1242 x 2208 @3x - - -
iPhone X 2017 1125 x 2436 @3x - - -

iPad

バイス 発売年 Metal 解像度 @Nx iOS 8 iOS 9 iOS 10 iOS 11 iOS 12
iPad 2 2011 × 768 x 1024 @1x × × ×
iPad mini 2012 × 768 x 1024 @1x × × ×
iPad (3rd) 2012 × 1536 x 2048 @2x × × ×
iPad (4th) 2012 × 1536 x 2048 @2x × ×
iPad Air 2013 1536 x 2048 @2x
iPad mini 2 2013 1536 x 2048 @2x
iPad Air 2 2014 1536 x 2048 @2x
iPad mini 3 2014 1536 x 2048 @2x
iPad mini 4 2015 1536 x 2048 @2x - ◯|◯
iPad Pro (12.9 1st generation) 2015 2048 x 2732 @2x -
iPad Pro (9.7) 2016 1536 x 2048 @2x -
iPad Pro (10.5) 2017 1668 x 2224 @2x -
iPad Pro (12.9 2nd generation) 2017 2048 x 2732 @2x -
iPad (2017) 2017 1536 x 2048 @2x - -
iPad (2018) 2018 1536 x 2048 @2x - - - ◯|◯

iPod Touch

バイス 発売年 Metal 解像度 @Nx iOS 8 iOS 9 iOS 10 iOS 11 iOS 12
iPod touch (5th) 2012 × 640 x 1136 @2x × × ×
iPod touch (6th) 2015 640 x 1136 @2x

Comparable#clampがSwiftにも欲しいので作った

Comparable#clamp という便利メソッドを知った。

blog.bigbinary.com

いままではこう書いていた

let number = 100
let lowerLimit = 0
let upperLimit = 20
min(max(lowerLimit, number), upperLimit) // => 20

Swiftにもほしいと思って調べたけど、Rangeの clapmped ってのだけ出てきて見つからなかったので書いてみた。

extension Comparable {
    func clamp(to limits: ClosedRange<Self>) -> Self {
        return min(max(limits.lowerBound, self), limits.upperBound)
    }
}

これを定義しておくと最初のコードは

let number = 100
number.clamp(to: 0...20) // => 20

と書けて便利。

もうちょっと良い書き方とかあったら教えてもらえると喜びます。