文字っぽいの。

文字を書いています。写真も混ざります。

ナレッジプールってのをやってみてる話。

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 どうも、大学に2年通って4回生になったAtomです。さて、4回生になった僕は研究室に所属していて、日夜プログラム書いたり、ゼミしたり、卒論を書いてるわけです。ラボ畜な皆様には当然かと思うのですが、研究室ってのは基本的に毎日行って、前述した様な作業をするんですよね。できることなら年がら年中家の中にいて、人間様とコミュニケーションをとらない生活を送りたいと思っている僕みたいな人間には、まだまだ生きにくい世の中です。

 ただ、全く来ない人ってのも居る。ひどい場合だと、研究室に来ないのに、先輩に実験を任せてデータだけ貰う人まで出てくる(本当にあった怖い実話)。恐ろしい世界もあったものだ。そうなると、「どうすれば、学生は研究室に来るんだ?」ってのが話題に出るわけです。

 研究室内の業務的な連絡はメーリスを使えばいいのですが、それだけじゃカバーできない部分ってやっぱ大きいんですよね。人間対人間ですから、コミュニケーションってのが大事になってきます。卒論や修論締め切りが近づいてる時に、今月1回も顔を見てない人から「ちょっと3時間ぐらい実験手伝って。」って言われても「え・・・はぁ・・・?」ってなります。毎日研究室にいて、えっちらおっちら頑張ってる人だったら「しかたねぇな!!まかせろ!!」って手伝う気にもなるんですけどね。こういうのもコミュ力だと思う。

 さてはて、前置きが長くなったけど、どうしたら研究室に来る人数を増やせるかな?って問題に対して、僕なりのアプローチをしています。たぶんこの問題って各所で問題視されていて、解決案も沢山あると思う。良い方法を教えて頂けると、小躍りして喜びます。

 こういう問題に対して、個人的に嫌いなのが「なんらかのペナルティを課す」というアプローチ。ペナルティを課すってのは、「こうでもしないと、最悪の場合死人が出る・・・!」ぐらいの状況でしか使っちゃダメだと思ってます。じゃないと、圧政に苦しむラボ蓄が大量生産されて、鬱病からの自殺コンボを叩き込みかねない。それは嫌で、やっぱ行くからには何かしらの楽しさが欲しいわけです。家に引きこもってると得られない楽しさ。誰だって「行かないと怒られるから行かなきゃ。」って思うより、「行ったほうが楽しいし行こう。」って思った方が気楽だと思う。

 というわけで、ナレッジプールというものを始めてみました。

ナレッジプールってなんぞや

 ざっくばらんに申し上げますと、すっごくラフな勉強会です。毎週決まった日のお昼休みに、担当者さんが15分くらいでプレゼンをします。 プレゼンと言っても、そんなに堅苦しいものじゃなくて、内容も自由、時間も目安だから10分で終わっちゃっても良いし、昼休み全部使って話しても良いというゆるさ。例として、直近の発表では『ジョジョの奇妙な冒険』の名言について、お昼休み終了まで発表して頂きました。人によっては、ゲームの話だったり、自分のしてるバイトの話だったり。「これ面白いし、ちょっと下々の民に教えてやんよ。」てな感じで行なっています。

 対して、聞く人はご飯やお菓子を食べてても良いし、発表中に「それなにー?」って聞いてもいい、ミーティング資料の手直しとかしててもOKなのです。高専カンファ長野2・夜の部でも感じたのですが、発表中にツッコミがガンガン入るのは面白いですね。あと、ご飯食べてる時に勝手にお話してくれるの、適当にアニメ見るより有意義な感じだし、会話みたいにモゴモゴしなくて良いので大変便利です!←

 つまり、勉強会とランチョンミーティングのコラボレーションによる、斬新な学生エクスペリエンスを活用した出研率改善ソリューションです。胡散臭い。

うまみ

 僕1人だけでは、情報収集のアンテナが1本だけなので、収集しきれない情報ってのが、どうしても存在します。学術的な面もしかり、趣味的な面もしかり。アンテナの感度を増やすライフハックはたくさんありますが、愚直に「アンテナの絶対数を増やせばよくね?」をしてるのがナレッジプールさんです。みんなでちょっとずつ水をプールに運んで、泳いでる感じですね。

 ちなみに、「ナレッジプール」という名称は、友達のゼミでやってると聞いて決めたのですが、ググったらそんなもの全然出てこなくて戦々恐々としてる。

やってみて分かったこと

 みんな面白いネタを持っていて、毎回楽しくて良い感じです。こういう場で出てくる話って、日常生活では話題に上がらないんですよね。いわゆる、暗黙知ってやつです。決まった時間、自分や自分の好きなものについて、自由に話せる場所って実は結構少ないのかも。飲み会ぐらいしか思いつかない(#ビールクズ)。

 大多数の学生って、こういうプレゼンしたこと無いんじゃないかな。僕はカンファの発表や、高専時代のプレゼンで好き放題暴れまわっていた(卒研発表では苦言を呈されてた)けど、多くの大学生にそんな機会はないんじゃないかな。授業とか実験の報告プレゼン、学会や研究会ぐらいしか思いつかない。

 そういえば、大学に編入して初めてプレゼンした時に、「いやぁ、プレゼン良いんだけど、ちょっとラフすぎるなぁ。」って言われて「あ、これパブリックなプレゼンだったんすかー!サーセン!!ww」って半ばキレてた記憶があります。あはは、若かったね!ちなみに、このプレゼンのおかげで、内部生には「キャベツの人」と認識されていました。ハイパークリエイティブキャベツ大学のステマです。死にたい。

 閑話休題

 まぁ、そんな訳で「自分の喋りたい事を自由に喋っていいよ。」というローカルな場を設けられたのは、やってみて分かった良い点1つでした。

 後、発表者には先生方も含んだんですが、先生のプレゼンを見れるというのも、結構良かったです。学生の発表は、中間発表や練習とかで見てるんですが、先生のは案外と見ない。授業の資料ぐらいなものなのです。これも、やってみて分かった良い点の1つでした。

これから

 これを始めて2ヶ月。これから先、激しい反対活動やデモによって廃止になるかもしれませんし、ずっと続くかもしれません。

 個人的に楽しみなのは、発表回数が増えていって「もうネタねーよ!」とヤケクソで出した「自分にとってアタリマエ」が、他の人にとっての「なにこれおもしろい」になる事です。たぶん、これが1番良い形だと思う。

 あと、今は若干、強制参加みたいになってるので、将来的にはこれを無くしたいなぁと。「今日はあの人の発表あるし、聞きたいから行くかー。」ってなるのが良いなって思います。