Standing on the shoulders of giants
巨人の肩の上に立つ
―Bernard of Chartres
ご注意
長くて文字が多いです。要点だけ知りたい方はスクロールして頂き、まかないの写真をご覧下さい。おなかが減ります。また、このようにエントリの最上部に意味ありげな引用と、かっこいい写真を貼っておくと簡単に意識高い記事が書けます。どうぞご利用ください。
はじめに
はてなサマーインターン2013の感想を書く前に、僕がどうしてはてなのインターンに応募したのかをお話したいと思います。僕がこのインターンに応募しようと思った動機は至極簡単なもので、「せっかく京都に住んでるし、近場で有名なはてなに行こう。」とか「はてなインターンに行くと箔がついて、レベルアップしそう。」という、わりとよくある俗物的なものでした。最悪っぽい。しかし、応募には小論文とポートフォリオなど、ちょっとした量の書類が必要でした。ESに加えてこれらを書くのは、はっきり言ってめんどくささ全開でしたが、書かなきゃインターンには行けないので頑張りました。これら書類を書く参考にする為に、過去の参加者による感想ブログを拝見してまわりました。そのなかで、今まで自分が便利に使っていた機能が、インターン生によって作られたものであることを知りました。
僕自身、日頃からはてなブログ(ブログ以前はダイアリー)とはてなスターを利用していました。というかそれしか使っていなかったので、はてブとかアンテナとかよく知りません。インターンが終わった今も、よく分かってないです。はてブチームからの殺気を感じます。まぁそんな訳で、はてなブログをよく使っているのですが、はてなダイアリーに比べて引用スターがつけやすくなっていたり、iPhoneアプリの購読中ブログを読む機能が便利で「これめっちょ助かるー。」と思っていました。そんな中、上述した感想ブログを拝見して、これらのめっちょ助かる機能がインターン生によって作られた事を知りました。僕は、インターン生が作った機能が元気よくリリースされて、なんの違和感もなく使われている事に驚くのと同時に、とてもわくわくしました。もし僕がインターンに行けたら、『ぼくがかんがえたさいきょうのはてブロ』が作れる、と。
しかしながら、はてなインターンの応募枠は8名分しかありません。きっと、旧帝大とか海外の大学から「産まれたときからBASICでプログラミングしてました。」とか言う輩がきたり、学生ベンチャーを立ち上げてるコミュニケーション能力の塊みたいな輩が「年収5億ですが知見を広めるために」とか言いながらくるに違いありません。僕がいくら逆立ちをしてみても、全くもって太刀打ちできる気がしません。しかし、応募しなければ行くことはできません。落ちたら違う会社を応募すれば良い、これはエントリーシートやポートフォリオを書く練習なんだと考え、書類を書き上げて応募しました。そして書類を送付してから数日後、人事の方からメールを頂き、京都本社で面談を受けることになりました。
面談では、「インターンに来たらなにをしたいか」や「普段どういったものを作っているのか」等、よくある質問が聞かれました。質問に受け答えしながら僕はこう考えました。
「面談をすると言うことは、この段階で残り枠はかなり少なくなっているはず。参加の可能性が減っている今、合格を狙うのではなく、はてなに対する日頃の感謝を伝えつつ欲しい機能を全部言って、合格したインターン生に作ってもらおう!超便利!!最高!!」
そこで僕は、はてなスターがいかに素晴らしい概念なのかを心底熱く語りながら、あれが欲しいだの、これは良くないだのと好き勝手に文句をつけていきました。そして、晴れやかな気持ちで面談を終えた僕は、1週間後に人事の方からメールを頂戴し、インターンに合格しました。こうして、好き勝手に文句をつけた『ぼくがかんがえたさいきょうのはてブロ』は、僕自身の手で作る事となったわけです。
インターン前半
今年のはてなインターンは前半2週間、後半2週間に分かれていました。前半2週間はお勉強の期間です。内容はざっくりと、
といった感じです。この様に、サービスを作り上げていく流れに沿いながら、2週間みっちりとお勉強をしました。不慣れな環境の中、不慣れな言語を、最高のエディタEmacsを利用しながら書き続けるこの期間がもっともハードだったと思います。ただし「終わらない!おうち帰りたい!おかーちゃーん!!」といったネガティブな状態は一切無く「必須の部分終わったけど、なんか色々いじれるし追加で変な機能つけよう(ぶひ」というポジティブな状態が続いていました。こうなくと、「追加機能が無い奴はゴミだ」みたいな同調圧力が発生して、帰れなくなりそうなものですが、「なんか今日はめっちゃ疲れたし、必須部分は出来たから定時に帰ってちゃっちゃと寝よう。」と定時ダッシュをした日もある程度には、安心安全のインターンでした。
毎日のまかない
最高に旨い。
インターン後半
後半2週間は、実際にグループ配属されて新機能をリリースする期間でした。僕は「はてなブログ」グループに配属され、id:amagitakayosiくんとタッグを組み、id:hitode909さんの元で開発を行いました。僕達のタッグは、はてなブログで記事を編集する時に便利な機能を3つ実装し、リリースしました。
「はじめに」で書いた様に、僕にはずっと欲しかったある機能がありました。それは、リアルタイムプレビュー機能です。僕たちのタッグはその機能を最速で実装し、最速でリリースしました。今年のインターン生は速いのです。ちなみに、今もこのリアルタイムプレビュー機能を使ってこのエントリーを書いています。他にもGistのコードを簡単に貼り付ける機能や、Flickrからそれっぽい写真を探して貼り付ける機能を作りました。こうして、意識高いブログが書きやすくなりました。意識高いブログを書くのが、本当に楽になったので、全世界の意識が高まって争いがなくなり、地球に平和が訪れると思います。将来的には、ノーベル平和賞も受賞することができるでしょう。
こうして、2週間で3つの機能をリリースして、僕らのインターンは幕を閉じました。
GistがGistsになってるのはごあいきょう。
最高だったこと
自分が欲しいと思っていた機能を実装できて、それをリリースして、いろんな人たちに使ってもらえて、フィードバックを頂けること。最高だった。
インターン生もはてなの人たちもギークだったので、ずっとプログラムやガジェットや、最高のエディタであるEmacsについて話すことができたこと。最高だった。
飲み会に行っても、ずっとプログラムの話で盛り上がれたこと。最高だった。
最悪だったこと
まかないが美味しすぎて、食べ過ぎて太った。ランニングとかしよう。最悪だ。
有益な情報
こんなに長いエントリーをここまで読んでくれている人は、はてなの中の人か、来年のインターン希望者か、僕のことが好きでお寿司とか焼き肉を奢ってあげたいと思っている人なんだと思います。お寿司と焼き肉の援助は年中無休で承っております。
そんな訳で、「2014年のインターンに行ってみたいかも」と考えている人が、インターンの雰囲気をつかめそうな情報を共有しておきたいと思います。
インターン生の特徴
類は友を呼ぶという言葉もありますように、スタンド使いよろしく同じ特性をもった人は惹かれあうものです。ここでインターン生の生態を紹介することで、インターンの雰囲気や、どういったタイプの人が来るのかが、少しでも伝わり来年のインターン生の参考になれば幸いです。インターン生の特徴で特異なものを次に示します。
- 唐突に「Emacs最高!」と叫ぶ
- CPAN Authorである
- はてなで行われる勉強会の常連である
- Pythonアイドル(自称)である
- 唐突に「Scala最高!」と叫ぶ
- gifアニメばっか撮る
- 自己紹介ページをCSSでグリッチさせる
- 同じコンピュータにMySQLが3つ以上インストールされている
- 唐突に「型のある言語最高!」と叫ぶ
- 評価指標が「かわいい」しかない
- Ctrl+Fをおすとブラウザが立ち上がってFacebookが開く謎キーバインドをしている
- 唐突に「Haskell最高!」と叫ぶ
- 自己紹介で本名言わないから結局誰も本名分からない
変な特徴はこんな感じです。個人的に思った共通点は、みんなそれぞれ自分の好きな言語があって、その言語仕様やライブラリを熟知していたところです。ライブラリを使うにしても、ただリファレンス通りに使うだけじゃなくて、ソースコードもちゃんと読んでいる人が多いように感じました。好きこそものの上手なれではないですが、やはりプログラムを書くことが好きな人は、プログラムを書くことに関わる様々な知識(OS・エディタ・キーボード等々)が多くて、とても楽しかったです。
使われるOS
多くのインターン生はMacを使ってました。WindowsとLinuxの人もいました。Mac持ってない人でも、必要な時には貸してもらえるので安心です。そしてきっとインターン後に、お給料でMacを買うのでしょう。
使われるエディタ
EmacsとVimが半分半分で、1人だけSublimeTextでした。EmacsとVimは社内勢力も半々らしく、どちらも知識がたっぷり貯まっていました。僕はEmacs使いなのですが、便利なEmacs Lispを色々教えて頂けて、プログラミング以外の面でも成長できたと感じます。Emacs最高!
どうでもいい情報
インターン終了の打ち上げで遊んで、楽しかったボードゲームを紹介します。そのうち買う。
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おわりに
お世話になった皆様への謝辞とか、インターン生へのメッセージとか徒然なるままに書こうと思ったのですが、はてなID羅列合戦になるの内輪感しかなくて最悪だし、インターン中にいっぱい書いたのでやめました。(あふれ出す感謝の気持ち)