GMOペパボさんが主催、クックパッドさんに会場提供していただいた『師弟登壇2015』に師弟として登壇してきました。
pixivの新卒研修はざっくりと、
- 業務知識・スキルを学ぶ:7日
- ビジネスマナーを学ぶ:2日
- 会社の理念を学ぶ:3日
- 会社の歴史を知る:1日
- プログラミングを学ぶ:7日
という感じの内容になっています。発表では@bash0C7さんが企業説明や新卒研修・新卒採用についての概要を説明し、私がプログラミング研修について説明をしました。詳しい内容についてはスライドを見ていただくと分かるかと思います。
発表のメインは、新卒研修の1セクションであるプログラミング研修についてで、
- 新卒(エンジニア)が新卒(総合職)にプログラミングを教えている
- 7日間で画像投稿掲示板を作ってもらう
- 目的はエンジニアと『きもちよく』仕事ができるようになること
といったことを話しました。発表中にもお話したのですが、プログラミング研修は師匠(新卒技術職)サイドに全てが移譲されていて、どんな研修にするか、スケジュールはどうするかなども全て新卒で考えて決めました。
課題の内容や進め方については、去年の例を先輩から聞いて、そこから今年向けにアレンジして行いました。去年の例は書籍にもなっていて、金子本と呼ばれています。総合職にプログラミングを教えたい場合は、この本を買えばいいと思います。(宣伝しても印税は金子氏にしか入らない)
pixivエンジニアが教えるプログラミング入門 (星海社新書)
- 作者: 金子達哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 新書
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研修の内容や最終的な課題を決める前に、研修の目的を決める必要がありました。この目的が曖昧だと、講義の内容やメンタリングにブレが生じて、学びが曖昧な研修になります。そして、師匠陣で話し合いを行った結果「エンジニアと『きもちよく』仕事ができるようになる」という目的でプログラミング研修を設計していくことになりました。
昨今、エンジニアにとって働きやすい環境・制度がとりあげられる事が増えてきました。しかし、その環境・制度のなかで、非エンジニアの人は楽しく働けているのか疑問でした。そういった疑問を持っていたので、このような目的を提案しました。会社の制度を変えるのは、時間も労力もかかります。なので、まずは新卒間でエンジニアと非エンジニアの壁をできるだけ低くしたいと考えました。
結果として、デザイナさんから「Atom Editorでこういう検索ってどうやるん?」とか、企画の人から「(悪用ではない)スクレイピング勉強したいんじゃー。」という話が出てきて、ちょっとは壁が低くなったのかなと感じております。
他にはガイアックスさん、カヤックさん、クックパッドさん、mixiさん、はてなさん、GMOペパボさんが登壇していました。各社とも価値観・文化・世界・規模が違うため、「あー、弊社もそのうちそういうステップになるのかー。」と思いながら聞けて大変おもしろかったです。発表内容については、各社からスライドが公開されてくると思うので省きます。ざっくり感想を書くと、
- 10万円欲しい
- テスト駆動学習がゲームみたいで楽しそう
- 即戦力ではないが"なんか持ってる"人材を育てていく研修を作るの大変そう
- OJTをどのように回していくと効率的か
- 研修でチーム作業を失敗して欲しいっての良い
- 研修をして終わりではなくその後のサポートが大事ですね
- 採用の段階から研修は始まっているというか、採用で5割研修終わってるのわかる
などなど、色々考えさせられました。
懇親会
様子です。寿司がなんか高給で、普段食べている銀のさら最安桶とは違う匂いを感じました。懇親会はクックパッドスポンサーしてくれて最高の企業という感じです!ありがとうございます!
ビールを飲みながら、
- 人事とCTOと研修担当がしっかり話し合わないと破滅する
- 人事オンリーやCTOオンリーでやると暴走して破滅する
- 採用サイドと研修サイドで思想が異なると破滅する
- ディレクターや企画職の研修をどうするとよいのか
- 新卒各位、最近仕事どうすか?
という話をぼんやりしました。やはり、新卒研修をする側・受ける側のつらみは色々あって、なんとかしてこれを”おもしろく”解消しようと各社頑張っているという感じです。まぁ、つまらない研修なら、金の力でいくらでもできますからね。
最後に
今回の発表はYAPC2015のトークに応募していました。
結果としてYAPCはリジェクトされちゃったのですが、お蔵入りせずに話せて良かったなぁという気持ちでおります。
最後になりますが、運営のGMOペパボさん、会場と寿司提供のクックパッドさん、登壇した各社師弟さん、本当におつかれさまでした!