はじめに
企業やグループでSlackを使っていると、カスタム絵文字をいっぱい登録しますよね。そしてesaも使っていると、Slackで登録したカスタム絵文字と同じものがesaでも使いたくなってきます。
そこで、Slackに登録されたカスタム絵文字をかんたんにesaにもコピーできる「Utsushie(写し絵)」シリーズを作りました。この記事ではUtsushieシリーズの紹介をしたいと思います。
Utsushieシリーズ
Utsushieシリーズには
- Utsushie
- Utsushie-Stream
の2つがあります。それぞれできることや使い所が違うので解説していきます。
Utsushie
UtsushieはSlackに登録されているCustom EmojiをesaにコピーするCLIツールです。なお、esaのカスタム絵文字仕様 に準拠していないCustom Emojiは無視されます。
「とにかく一気にSlackからesaに絵文字をコピーしたいんじゃ!」というときに便利です。また、esa上でにすでに登録されているカスタム絵文字を全削除したあとでコピーをする --clean
や、 コピーや画像のダウンロードが一切走らない --dry-run
オプションも用意してあります。
Utsushie-Stream
Utsushie-Stream はSlackの emoji_changed
event に反応して、Slackに登録されたEmojiをesaにコピーするツールです。反応するイベントは
- 絵文字の追加
- aliasの追加
- 絵文字の削除
の3つです。これらのイベントに対応してesaにも絵文字やaliasを追加したり、削除したりしてくれます。ただし、イベントベースで処理が発生するので、すでにSlackに登録されている絵文字はコピーされません。
また、絵文字のコピー・削除が発生時にはSlackのチャンネルに
と通知が飛んできます。esaのフォーマットに適合していない絵文字( :テストです:
)の場合は
といった形でエラーも通知してくれます。
おすすめの使い方
- UtsushieでSlackからesaに絵文字をすべてコピーする
- Slackの絵文字量によってはすごい時間がかかります
- Utsushie-Streamをセットアップする
という手順で環境を整えておくと、自動でSlackとesaでカスタム絵文字の状態を同期されるようになります。ただし、esaのカスタム絵文字仕様 に反する絵文字はコピーされませんので注意してください。
なお、それぞれのツールの使い方は、GitHub RepositoryのREADMEに書いてありますので、そちらをご参照ください。
よもやま話
絵文字(Emoji) を 移す(Utsusu)からUtsushiEです。写し絵か影絵かすごい悩んですが、影絵だとKageeになって、ケギーとしか読めなかったのでやめました。
ただ、OSSロゴに利用しているのは影絵の手遊びの代表的な存在であるキツネです。写し絵っぽいアイコン思いつかなかったんですよね。映写機だと動画制作ツール感が出てしまって。あと、本当はキツネの形した手のイラストが使いたかったんですが、そんな都合の良い素材はなかったのでシルエット感が強いキツネの素材を使わせてもらいました。
元ネタ
このツールの元ネタは esa5周年パーティ にて
次に、ぷりんたい (@spacepro_be)さんより、SmartHRさんの社内で使われているカスタムemojiをslackとesaで連携するツールについて、ツールを作った @yamashushさんに代わって、紹介していただきました。
といったLTで聞いた話です。とても便利そうで自分も使いたかったのですが、OSSとして公開される霊圧を感じられなかったので「待ってないで自分で作るかー」とエイヤで作った次第です。実は気づかないうちに公開されてたりするんだろうか……?
まとめ
Slackからesaに簡単にカスタム絵文字をコピーできるツール「Utsushie」と「Utsushie-Stream」を作りました。ぜひ、ご利用ください。 (\( ⁰⊖⁰)/)