文字っぽいの。

文字を書いています。写真も混ざります。

僕の考えた最強のオーディオ環境が完成した。

オーディオ環境を整えた。

背景

過去の記事にも書いたが、自分は長年Bose Companion 3 Series II systemを愛用してきた。

www.bose.co.jp

これは非常に良いスピーカーだけど、発売から19年も経ったため無視できないノイズが発生し始めた。また、3.5mmステレオミニプラグでの接続しかできない不便さや、サイズも大きくて邪魔になってきたのもあって1年前に手放した。

手放すタイミングで新しいスピーカーを色々調べてみたけど、ピンとくるものがなかった。 そのため、値段の割に音が良いと評判が高いCreative Pebbleを利用しておくことにした。

本当に安いのにそこそこ良い音がなってくれる。そのため「まぁ一旦こんなもので良いか」とお茶を濁してきたけれど、そこそこの音はやはりそこそこの音であって、どうしても満足できない日々を過ごしていた。

しかし、毎日スピーカーやアンプの動画を見続ける日々を過ごしてストレスをためるのもよくないため、本腰を入れて良い音が得られる環境を整えることにした。

管理したい入力・出力たち

1つのPCからの音をスピーカーから出力するだけなら、結構簡単に選択肢を絞れるが、自分のデスク環境は無駄に複雑化してしまっているので大変だった。

自分のデスクではまず入力として

がある。そして出力先として、

  • スピーカー
  • イヤホン
  • Bluetoothトランスミッター

がある。以前まではこれらを全部3.5mmステレオミニプラグでミックスしたり分岐したりしていた。当然ながらノイズには悩まされるし、高音質とは程遠い環境であった。3.5mmで全部何とかするのをやめて次のようにしたかった。

入力元 接続方法
Mac USB
Windows USB
iPad Bluetooth or ステレオミニプラグ
Nintendo Switch 光デジタル

ゲームやアニメなどのコンテンツをメインで楽しむMac, Windows, Nintendo Switchはなるべく良い音質でスピーカーまでたどり着いてほしい。一方でiPadは「PCスペックを消費させずに動画や音楽を流しておく」という用途に利用している。作業中のながら聞きに高音質は不要なため、3.5mmで適当につながってくれれば良い。

これの厄介な点は、1つの入力だけ鳴らせればよいのではなく、複数の入力をミックスして出力に流す必要があること。つまり、iPadで音を鳴らしつつも、MacやWinで流れた音もミックスしておきたい。PC側での通知音が聞こえなくなるのも困るが、毎回入力を切り替えてあげるというのは非常に面倒なのだ。

AVアンプやアクティブスピーカーを様々調査したが、これだけの種類と数の入力に対応しながらミックスをしてくれるものは非常に数が限られる。3.5mmでのミックスだったり、複数入力を受け付けていてもミックスはできずに排他的に切り替えできるだけだったり、プロ向けの巨大で高価なものだったりと、なかなかちょうどよい商品が見つからなかった。

ものを減らせば良いのに。

新しいオーディオ環境

こういった自分勝手な縛りをなんとか解決したオーディオ環境ができあがった。あまりにもややこしいので配線図から。

どうしてこんなことに。

各機材の解説

USBスイッチャー

WindowsMacからつながっていて、後述するUSB DACアンプに接続している。WinとMacを同時に利用して音を出したいニーズは自分にはないため、このUSBスイッチャーでつなげている。Macで作業する時はMacの音を出力し、Winで作業する時はWinの音が出力できる。

アンプだけでなく、マイク、StreamDeck、マウスやキーボードの受信機などもこれで切り替えている。

手元切り替えスイッチがあって便利。

USB DACアンプ

Sound Blaster X5を導入した。

Sound Blaster X5

https://jp.creative.com/p/sound-blaster/sound-blaster-x5

分類としてはゲーミングアンプなのだが、あまりにも機能が揃いすぎている。 入力だけでも

  • RCAライン
  • 光デジタル
  • USB Type-C(PCやゲーム機)
  • Bluetooth
  • 3.5mmマイク入力

が用意されている。専用アプリではそれぞれの音量を調整してミキシングができる。

ミキサー画面

面白いのがUSBホストが用意されている点で、ここにUSBマイクやヘッドセットをつなげたり、Bluetoothオーディオトランスミッターを挿して使うこともできる。詳しくは公式サイトを見てほしいが、あまりにも高機能になっている。

出力は、

  • RCAアンバランス
  • 3.5mmヘッドホン出力/4極ヘッドホン端子
  • 4.4mmバランスヘッドホン出力
  • 光デジタル出力

が用意されている。これ1台あれば様々な入力を1箇所にまとめて、様々な出力を行うことができる。

また、Directモードにするとミックスを一切行わずにUSB経由の音声だけにできる。Win,Macからの音声をハイレゾで楽しみたい場合はこれを使うと良い。Directとミックスはワンボタンで切り替えられるので非常に便利。

ヘッドホン出力はHP/HPKボタンでまず切り替えが走る。4.4mmに接続されていれば3.5mmには出力されず、4.4mmを抜くと3.5mmに音が流れる。

とにかく多機能で便利。公式サイト経由でしか買えないのがちょっと面倒ではあるけど、すぐに届いて良かった。

HDMI音声分離器

HDMIから光デジタルで音声を分離できるもの。

Nintendo SwitchHDMI出力をこの機械を経由することで、音を光デジタルとして分離出力することができる。まだ手に入れられていないが、Switch2でマリオカートの素晴らしい音楽を聞くのが楽しみ。

以前までPS4もつながっていたので切り替え機能がついているものを紹介しているが、音声分離だけできるものにしたほうが小型になっていいと思う。

スピーカー

ADAM Audio D3Vを導入した。

非常に良い。音質のレビューなどについてはYouTubeなどで見てもらうのが手っ取り早いと思う。昨今は商売上手なEDIFIERのせいで、猫も杓子もEDIFIERが良いしか言わなくなって辟易としていたし、選択肢を探るのが難しくなっていたが、頑張って探しだすことができた。

本製品には小さな音で再生する際に音がこもる問題があったが、ファームウェアアップデートで改善する。製品登録が必要で面倒だが、開封したらすぐににファームウェアアップデートするのが良い。

3.5mmスプリッター

シンプルにステレオミニプラグを分岐するやつ。USB DACからの3.5mmヘッドホン出力をこれに繋げて、後述するインナーイヤーヘッドホンとBluetoothトランスミッターに分岐して出力している。

インナーイヤーヘッドホン

3.5mmスプリッター経由でつながっている。インナーイヤーヘッドホン。

BOSEのインナーイヤーシリーズは最初に出たモデルから買い替えながらずっと愛用している。個人的にこのイヤーピースが非常に耳に合っていて、長時間つけていても疲れないし、耳をぎゅっと塞ぐこともないので圧迫感もない。

Companion 3 Series II systemと同様に、BOSEはこのタイプのイヤホンはもう作っていないので、壊れたら詰んでしまう。

ノイキャンヘッドホン

Bluetoothトランスミッター経由でBluetooth接続されているノイキャンヘッドホン。

kakaku.com

古いモデルなのでBluetoothも4系しかなく、遅延もそこそこあるため、ゲームや動画視聴には向いていない。作業に集中したいけど外音が気になるときにノイキャン+音楽で耳栓代わりにするために利用している。

「それだけのために?」と思うかもしれないが、このヘッドホンは今回のオーディオ環境改善前から使い続けていて、そのときには音楽をがっつり聞くために利用していた。ただ、今回の更新によって後述する開放型ヘッドホンが導入されたので利用頻度は激減している。

開放型ヘッドホン

せっかくアンプにバランス出力があるなら使いたい!と思って購入した。

開放型もバランス接続も初めての導入なので「みんな使ってる無難なやつにするか」と思ってこれにした。当該のゼンハイザーヘッドホンは「セールのときに買え」というのがよく言われていたので、セール時に購入。

あまりに長寿商品なので自分のレビューを読むよりも、様々なサイトや媒体でレビューを見てもらうのが最も良い。 個人的には女性ボーカル系の音楽が非常に心地よく、最近流行りのクリーントーンとも相性がいいと感じている。

開放型が初めてなので「わぁ、外の音が普通に聞こえる」というのも楽しい。

グランドループアイソレーター

ノイズ除去用に導入した。

これだけ色々なものを繋げた結果、グランドループが発生してノイズが乗るようになってしまった。具体的にはiPadBluetoothトランスミッター経由でノイズが入ってくる。そのため、このグランドループアイソレーターを途中でかませることで、ノイズを消すことができた。

ものを減らせば良いのに。

感想

とても良い環境が整った。前から導入したかったバランス接続も用意できているため、音楽も映像もゲームも快適に楽しめている。

以前のそこそこスピーカーでも問題はないといえばなかったが、どうしても解像度の低さを感じた。

例えば解像度の低い粗い画像をパワポ等で拡大するとジャギジャギしてしまうように、音にも同じことが起きていると思う。解像度が低いは聞き取りにくくなり、聞き取れるように音量を上げていくと自分が思った以上に大音量で音を聞いてしまう。良い音響環境を整えていくと、小さな音でも聞き取りやすくなるので無駄に大音量にしなくても良くなる。

逆に大きな音を流した場合でも「うるさい」ではなく「音が大きい」という状態になってくれる。

なかなか言葉では説明しにくいが、音の分離感とか粒感といったものはそういう感じなんだろう。

正直、アンプの後ろに置くからパッシブスピーカーで良いんだよなとか、スピーカーの置く場所とデスクマットが干渉してるからスピーカースタンド買わないとなぁとか、スピーカーがバランス入力できるけどアンプはアンバランス出力なんだよなぁとか、様々な沼が見えているが今は見なかったことにしておきたい。お金がいくらあっても足りない。